通販型・相続信託の誕生

オリックス銀行が通販による相続信託(遺言代用信託)の取扱いを始めた。利用者は資金を預け、年に一度配当を得ながら、死亡時には指定した遺族が簡単な手続きでその資金を継承できる。これまで信託銀行の窓口で契約しなければならなかったが、家にいながらにして利用できるようになる

相続発生時に死亡者名義の預金を払い出すには下記書類が求められ、相当の日数を要する

  • 死亡者の出生から死亡までの戸籍抄本・住民票
  • 相続人全員の戸籍抄本・印鑑証明・住民票
  • 遺産分割協議書

一方当商品では下記書類を郵送すれば指定された受取人(遺族)の口座に振込まれる

  • 受取人の捺印と身分証明書(運転免許証等)
  • 当信託の証書(契約当初交付済み)
  • 死亡診断書
商品名 元本保証型合同運用指定金銭信託
(愛称:かんたん相続信託)
信託期間 本人死亡まで(最長30年)
金額制限 100万円~3000万円(100万円単位)
受取人 20歳以上の推定相続人
コスト 初期手数料・管理報酬ともなし
配当金 年1回指定口座へ振込み
(20.315%源泉分離課税)
商品概要

<その他の特徴・留意事項>

  • 中途解約可
  • 元本保証(預金保険制度対象)
  • 受取人の期中変更不可
  • 予定配当率は保証されない(毎年見直し)
  • オリックス銀行の口座開設不要
  • 受取口座は他行でも可(ゆうちょ銀行を除く)
  • 他の相続人の遺留分を侵さぬよう注意
    (金融資産の3分の1までとしている)

なお遺言の作成援助・保管・執行等をパッケージにした「遺言信託」とは別商品である