給付型奨学金の拡充2019

給付型奨学金は2017年に新設されたが、このたび、所得基準の緩和、給付額の増額に大きく踏み込んだ(現行制度はこちらをご参照  サイト内別投稿 )。なお対象校・対象者・給付段階の区分基準と給付割合・保有資産要件は、同時に新設された「大学等の授業料等の減免制度」と同じ(  サイト内別投稿 ご参照)

ただし受給要件には、世帯の所得・資産のほかに、学生本人の学業成績・学修意欲もある

高校では原則として平均評定3.5以上、入学後は上位2分の1以上
また給付開始後に修学状況不適と判断されれば給付打切り、所得や資産要件が基準外となれば給付停止となる

給付額(昼間制・夜間制とも)
給付年額
大学
短大
専門学校
国公立 自宅 350,400円
自宅外 800,400円
私立 自宅 459,600円
自宅外 909,600円
高専 国公立 自宅 210,000円
自宅外 410,400円
私立 自宅 320,400円
自宅外 519,600円

通信制は一律51,000円

無利子奨学金との併用もできるが、貸与額は次の通り調整される
貸与上限-(授業料減免額+給付型支給額)
尚、有利子奨学金は本制度の影響を受けず、完全併用可能

授業料等減免と給付型奨学金は要件がほぼ一致しており、両方申請することにより減免は学校費、奨学金は生活費等に充当することで、高等教育における負担が相当に軽減されることとなる