後期高齢医療の保険料2016

今年は2年ごとの保険料見直し年に当る。全国平均では0.5%アップするとのことだが、アップした県とダウンした県がほぼ半々となっている。

宮城県は2.57%(126円)ダウンし4,784円になるとのこと。それにしてもあらためて目を引くのは県による格差だ

全国平均は年額67,904円だが、最高の95,496円(東京)と最低の35,556円(秋田)では2.7倍の差がある

収入が年金などに限られてくる中での「切り捨てられない費用」だけに、気になる差だ

ただこれらはあくまで平均値であり、実際に負担する保険料は以下のように算出され、さらに低所得世帯には軽減制度が適用されるため、所得によりさらに大きく異なってくる

保険料算出方法

数字は宮城県の場合

  • 負担保険料=均等割額+所得割額
  • 均等割額:42,480円
  • 所得割額:(総所得金額等-33万円)×8.54%
均等割額の軽減制度
総所得金額等 軽減割合
33万円以下 被保険者全員が年金収入のみで、且つ各人年額80万円以下 90%
上記以外 85%
33万円+26万円×被保険者数  以下 50%
33万円+47万円×被保険者数  以下 20%
  • 保険料は個人ごとに算出するが、軽減の判定は世帯(後期高齢者の被保険者+世帯主)の合計所得による。なお年金所得については公的年金等控除に15万円プラスして控除できる
  • 「85%」は本来70%のところ、現在は特例措置が適用されている
所得割額の軽減制度

「所得合計-33万円」が58万円以下の場合は、所得割額が5割軽減される

なお子どもなどの被扶養者だった人も75歳になると後期高齢者医療制度に加入し、自ら保険料を負担することになるが、その場合、特例措置にて所得に関係なく所得割額は免除、均等割額の1割のみを負担することとなる(元被扶養者の特例