今年は2年ごとの保険料見直し年に当る。全国平均では0.5%アップするとのことだが、アップした県とダウンした県がほぼ半々となっている。
宮城県は2.57%(126円)ダウンし4,784円になるとのこと。それにしてもあらためて目を引くのは県による格差だ
全国平均は年額67,904円だが、最高の95,496円(東京)と最低の35,556円(秋田)では2.7倍の差がある
収入が年金などに限られてくる中での「切り捨てられない費用」だけに、気になる差だ
ただこれらはあくまで平均値であり、実際に負担する保険料は以下のように算出され、さらに低所得世帯には軽減制度が適用されるため、所得によりさらに大きく異なってくる
保険料算出方法
数字は宮城県の場合
- 負担保険料=均等割額+所得割額
- 均等割額:42,480円
- 所得割額:(総所得金額等-33万円)×8.54%
均等割額の軽減制度
総所得金額等 | 軽減割合 | |
---|---|---|
33万円以下 | 被保険者全員が年金収入のみで、且つ各人年額80万円以下 | 90% |
上記以外 | 85% | |
33万円+26万円×被保険者数 以下 | 50% | |
33万円+47万円×被保険者数 以下 | 20% |
- 保険料は個人ごとに算出するが、軽減の判定は世帯(後期高齢者の被保険者+世帯主)の合計所得による。なお年金所得については公的年金等控除に15万円プラスして控除できる
- 「85%」は本来70%のところ、現在は特例措置が適用されている
所得割額の軽減制度
「所得合計-33万円」が58万円以下の場合は、所得割額が5割軽減される
なお子どもなどの被扶養者だった人も75歳になると後期高齢者医療制度に加入し、自ら保険料を負担することになるが、その場合、特例措置にて所得に関係なく所得割額は免除、均等割額の1割のみを負担することとなる(元被扶養者の特例)