教育資金プランニング
お子さんがすべての学業を終えるまでの教育費の見通しは立っていますか。「進路も決まっていないのに」という方もいらっしゃるでしょう。しかし直前で資金不足が判明し、それが子どもの進路決定に影響するような事態は避けたいところです
進路が決まっていない場合は、ありうる中で高めのコースを想定して、キャッシュフロー表を作成しましょう。なお教育費には塾等の校外費用や通学費なども含めます
キャッシュフロー表とは
そして資金不足が判明した場合は、下記手順で対応方法を検討します
- 必要時期までに積立てることは可能か
- 他の予定出費の中で削れるものは無いか
- 奨学金はどの程度利用できそうか
- 教育ローンの利用・返済は可能か
- 上記によっても困難な場合、進路変更を検討
ところで必要となる時期までにコツコツ貯めようとする場合、どのような方法がよいのでしょうか。たとえば利回りは低いが元本割れのない積立定期、リスクはあるが利回りが期待できる積立投信、学資保険(こども保険)などがあります。この選択は、資金が必要となるまでの期間や、扶養者の保険加入状況などによって変わってきます
つぎに奨学金ですが、奨学金には学校独自のものもありますが、日本学生支援機構のものが代表的です。支援機構の奨学金には第1種と第2種があり、第1種は無利息貸与ですが、学業成績などの条件があります。進路希望が概ね決まっている場合は学校独自のものも含め、それぞれの条件を早めに調べておきましょう。というのは直前に知っても対応できない場合もあるでしょうし、条件充足が目標となり子どもの励みとなることもあるからです
さらに教育ローンは日本政策金融公庫の「国の教育ローン」をはじめ、ろうきんや一般金融機関などで広く扱っています。それぞれで金利はもちろん、利用条件や借入れ・返済のパターンなど様々ですから、よく比較検討したほうがよいでしょう
なお仙台市では「国の教育ローン」利用者に対し、高校在学中の支払利子を補給する制度を設けています