「金融資産運用」サポート
皆さんが1年間に受け取る預金利息の合計はおいくらですか。超低金利により、銀行に預金していても申し訳程度の利息しか付いていないことは、すでに皆さんが実感されているところでしょう
一方低金利の預金に愛想が尽きて、投資をされている方の中には、タイミングが悪かったために元本割れしている方もいれば、ニンマリするほど利益を上げている方もいらっしゃるでしょう
それでは私たちは利回りの低い預金とリスクのある投資、両者とどのように向き合っていけばよいのでしょうか。「今後、物価が上がれば貨幣価値が下がり、預金では資産価値を維持できない」とか「公的年金だけでは不足しそうな老後資金を自助努力で構築するために投資が必要」などと投資を勧める言葉もよく聞きます。政策的にも投資に対する優遇税制のほうが多く、「預金から投資へ」誘導しています
しかし投資商品の多くは市場価格が変動し、元本割れ等の損失が発生しても誰も補償してくれませんから、慎重に判断しなければなりません
それでは預金と投資の本質的な違いを確認するところから始めましょう。銀行は私たちの預金を融資等で運用し、その利益の一部を利息として分配しています。運用における債務不履行などのリスクは銀行が負っているので、分け前としての利息はわずかですが、金利は確定しており、元本割れもありません
一方投資商品は私たち自らがリスクを負うため、利益が出た場合の取り分は預金よりも多くなります(運用業者や仲介業者への手数料は発生します)。ただ市場で売買される投資商品は価格が変動するので元本割れする可能性もあります
ですから資産運用においては、それぞれの特性を考慮して資金を配分する必要があります。近い将来に使う予定の資金は、そのときに元本割れしていては困りますので預金で保有し、投資には「使うのはずっと先」の資金や余裕資金をあてます
さてここでもやはりキャッシュフロー表の作成が求められるのがわかると思います。さもないと収支の推移や余裕資金が把握できないからです。また作成により、運用利回りをいくら上げれば家計の生涯収支がどれだけ改善されるかも簡単に算出できますので、それも配分決定の参考になります。ただし無理な目標設定は禁物です
キャッシュフロー表とは
こうして運用における資産種類の配分(アセットアロケーション)を決断するのですが、計算上、同程度の余裕資金があっても、許容できる元本割れのレベルは人によって違います。無理にリスクをとってストレスを抱え込んではかえって仇となります。当オフィスは、客観的にも主観的にも許容できる範囲で少しずつ投資商品を取り入れ、アセットアロケーションを構築してゆくお手伝いをさせていただきます
なお以上のようなスタンスでのご相談対応となりますので、シンプルに「短期間で大きく稼ぎたい」というようなご希望でのご相談については、お力になれないことを申し添えておきます