キャッシュフロー表とは
家族が生涯を全うするまでの家計収支を年別に試算し、その流れがわかるように一覧表にしたものです。これを作成することで、赤字となる年はないか、資金はいつ底をつくのか、あるいは十分足りるのかが一目瞭然となります
累計での資金不足に対しては「ライフプランニング」のページに記載したような対策が求められますが、単年度の赤字についても資金繰りや資産運用の面から、早めに把握しておきたいものです
そして一旦これを作成すれば、条件を変えてシミュレーションし直したり、数年後に資産残高を確認して修正したりすることも容易にできます
たとえば次のようなことを検討したい、確認したいときに、手掛かりとなるデータを提供してくれます
- 固定費(例:保険料)をいくら減らせば、累計収支がどれくらい改善するか
- 資産運用利回りを1%上げると、資金が枯渇する時期をどれくらい遅らせられるか
- 自宅を購入した場合と賃借を継続した場合で、どちらがどれだけ経済的か
- 子の進学校を公立でなく私立にしても家計に無理が生じないか
- 贈与や資産種類の変更など、相続対策により老後資金にどれだけ影響が出るか
- 私的年金を準備すべきか、公的年金の繰上げ・繰下げをどう判断すべきか
つまりキャッシュフロー表は家計における様々な課題(=FPビジネスでの対応テーマ)を検討する際に、長期にわたる収支を明示することで、根拠のない希望的観測や漠然とした不安に流されることなく、合理的に判断するための戦略マップとなります
ですからまずは一度、キャッシュフロー表を作成されることをお奨めします。当オフィスへのご相談においても、家計の実態や長期展望が不明なままでの回答は一般的な説明に留まり、実効が期待できないものとなったり、的外れなものとなったりする懸念さえあります
もっともその必要のないご相談もあるとは思われますが、そのような場合以外では、少しでもそれぞれの個別事情に応じた対応をさせていただくべく、当オフィスではキャッシュフロー表の作成をお奨めしております
ただしキャッシュフロー表作成のためには現在の家計状況・資産額・今後のライフプランなどを教えていただく必要があります。そのため作成に先立ち簡単なアンケートにご回答いただき、設定条件を打ち合わせさせていただきます