2014年7月~2015年6月の1年間に先進医療を利用した人は28,153人だった。人口の割合で計算すると、仙台市民でも235人が利用したことになる。多いとは言えないにしても、有り得ないこともないようだ
ところで問題となるその負担金額はと言うと、平均で約73万円とのこと。平均でも無視できない金額だが、この平均の内訳はかなり高低バラバラのようだ。高額事例としてよく引き合いに出される「がんの重粒子線治療」は約309万円と「噂に違わず」だった
しかしもっと高額な治療があった。それは重度心臓病の「経カテーテル大動脈弁植え込み術」で477万円。ただこの治療を受けたのは1年間で4人だけだった
一方がんの重粒子線治療と陽子線治療(270万円)の合計は4,901人。これは先進医療利用者全体の17.4%だ
いまや2人に1人が罹患するというがんに対する治療法の1つとして、選択できる備えはしておきたい
さて高額となるその資金手当てをどうするか。予備資金に相応の余裕を持たせられるか。もしくは医療保険の先進医療特約を利用するか
医療保険は原則としてお奨めしていないが、先進医療に対応する単独商品がないため、その特約を含めて加入を検討することになると思われる。もちろん、加入を決断している場合は是非特約として付帯したい
特約料は月額で100円程度なので、それほど負担感はないはずだ。なおこの4月からスタートする患者申出療養には対応していない