2024年度年金額が決定

この度の年金額改定に用いる2指標の数値は(1)消費者物価変動率:3.2%、(2)名目手取り賃金変動率:3.1%だった。(2)が(1)を下回る場合「新規裁定者」「既裁定者」ともに(2)が採用されるルールとなっている。ただ採用指標が同じでも、年金額は前年度の改定率に新たな指標数値を掛けて算出するため、前年度に引続き「新規裁定者」と「既裁定者」で年金額(満額)は異なってくる

新規裁定者:67歳到達年度者まで
既裁定者 :68歳到達年度以降者

裁定者区分については、こちらをご参照サイト内別投稿

名目手取り賃金変動率=▲0.1%(2020~24年の実質賃金変動率)+3.2%(2023年物価変動率)+0%(可処分所得割合変化率)

2023年度年金額(参考)サイト内別投稿

なおこのたび適用されるマクロ経済スライド調整率は▲0.4%である

2024年度適用分の内訳
(公的年金被保険者総数の変動率)▲0.1%+(平均余命延び率)▲0.3%
前年度以前からの持越し分(適用残し)はない

マクロ経済スライド調整率については、こちらをご参照サイト内別投稿

2024年度国民年金満額

<新規裁定者>
1.018(前年度改定率)×{1+(3.1%-0.4%)}≒1.045
780,900円×1.045≒816,000円(百円未満四捨五入)
<既裁定者>
1.015(前年度改定率)×{1+(3.1%-0.4%)}≒1.042
780,900円×1.042≒813,700円(百円未満四捨五入)
780,900円は基準額(平成16年度の本来水準額)

  • 2023年度国民年金満額
     新規裁定者:795,000円
     既裁定者 :792,600円
  • 子の加算額や加給年金額は、既裁定者にも新規裁定者の改定率が適用され、同一となる。具体的な金額詳細はこちらを参照PC向けサイト

2024年4月分(6月給付分)から改定される

国民年金保険料(月額)

2023年度:16,520円(対前年▲70円)
2024年度:16,980円(前年+460円)
2025年度:17,510円(前年+530円)

在職老齢年金の支給停止調整額

48万円(現行)から50万円へ