70歳以上の高額療養費改定

70歳以上の高額療養費(上限)が2017年8月から段階的に引上げられ「69歳以下」に近づく。当面の改定対象は「現役並み所得者」と「一般所得者」だ。

< 現役並み所得者 >
外来の月上限
(個人ごと)
総額の月上限
(世帯ごと)
現行 44,400円 80,100円+(医療費-267,000)×1%
(多数該当:44,400円)
2017年8月~ 57,600円
2018年
8月~
A 252,600円+(医療費-842,000)×1%
(多数該当:140,100円)
B 167,400円+(医療費-558,000)×1%
(多数該当:93,000円)
C 80,100円+(医療費-267,000)×1%
(多数該当:44,400円)

< 補 足 >

  • 現役並み:住民税課税所得145万円以上(健康保険被保険者の場合は標準報酬月額28万円以上)
    145万円以上でも、世帯収入が520万円未満(1人世帯は383万円未満)の場合などは「一般」となる
  • 「総額」には上限を適用した「外来」を含む
  • 多数該当:直近12ヶ月以内で上限適用4回目(4ヶ月目)から引下げ
  • A・B・C 区分
     A:課税所得690万円以上
     B:課税所得380万円以上
     C:課税所得145万円以上
< 一般所得者 >
外来の月上限
(個人ごと)
総額の月上限
(世帯ごと)
現行 12,000円 44,400円
2017年
8月~
14,000円
(年上限:144,000円)
57,600円
(多数該当:44,400円)
2018年
8月~
18,000円
(年上限:144,000円)

2018年8月からは現役並み所得者の高額介護合算療養費(上限)も69歳以下と同額になる

< 現役並み所得者の高額介護合算療養費 >
現行 改定後
A 67万円 212万円
B 141万円
C 67万円